「見て・考えて・描く 自然探究ノート – ネイチャー・ジャーナリング」 ジョン・ミューア・ロウズ著

インタープリテーション協会宛に献本いただいた新刊、『見て•考えて•描く 自然探求ノート』ジョン•ミュア•ロウズ著、杉本裕代•吉田新一郎訳/築地書館

装丁やパラパラめくるだけでも魅力的な本。
絵の技術書でもあるが、同時に「見て、考えて、描く」ナチュラリストの思考や価値観などが含まれている。
インタープリテーションも「解説技術」と言われることがあるけれども、それ以上に考え方の部分がある。そんなところ、通じるところが多いなあと感じました。
ゆっくり時間をとってフィールドに持っていって楽しみたい一冊です。(古瀬浩史)
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訳者の吉田新一郎さんから送っていただきました。素晴らしい本です。日能研の下藤さんから、吉田さんが「絵心のある人」で「自然散策が好きな人」を探しているとの連絡をいただき、元キープ協会環境教育事業部実習生で、イラストレーター&インタープリターの鈴木律子(リッツ)さんをご紹介しました。リッツも楽しんでお手伝いができた本のようでした。自然を見つめ(観察し)記録する(描く)方法を、惜しみなく教えてくれる本です。こういう本って本当に好きです。(川嶋直)
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“Laws Guide to Nature Drawing and Journaling” の日本語訳本です。Lawsはヨセミテをはじめシエラネバダ山脈を主なフィールドに、”The Laws Field Guide to the Sierra Nevada”などの手描きによる図鑑を著しているナチュラリスト・画家で、またオンラインを含め数々のワークショップでその描画手法を教えている教育者でもあります。その極意がこうして日本語訳として出版されるのはたいへん意義深いです。Lawsはこの本のあとがきで「自然界のあらゆる場面には、無限に興味をそそるもの、不思議さ、そして謎が隠されています。ジャーナルのページをイラストやメモ、そして観察記録で満たすと、あなたの人生は美しさと好奇心で確実に満たされることでしょう。」と記しています。絵のスキルを伝えるだけではなく、彼の自然に対する「センス・オブ・ワンダー」と愛情に満ち溢れた本だと思います。この出版を機会に、多くの方々に知っていただきたいナチュラリスト/アーティストです。(西村仁志)