インタープリター・トレーニング・セミナー(略称:ITS)
インタープリターを目指す人、インタープリテーションに関心のある人のための教育・研修の場として、日本インタープリテーション協会(IP協会)と自然教育研究センター(CES)が、1992年より継続実施しているセミナーです。日本で最も歴史と実績のあるインタープリテーションのセミナーの一つです。このセミナーを修了された方が、全国のたくさんの公園や施設等で活躍しています。
最近は、自然公園等で活動する方だけでなく、歴史地域、ジオパーク、博物館や科学館で活動される方、また体験型プログラムで地域振興に取り組まれる方の参加も増えています。
研修カリキュラムはアメリカ国立公園局のトレーニングの手法をベースに、国内の自然公園や環境教育施設の実践からフィードバックされた日本独自の内容を加えた実践的なセミナーです。
このITSとほぼ同等のカリキュラムが、複数の大学の実習にも採用されています。
このセミナーは3泊4日の日程ですが、希望される方には、自然公園などにおいてインタープリテーションの実際的な経験を積む On The Job Training の機会が提供されていることも大きな特徴の一つです(現在は東京周辺の拠点で実施)。これによりプロを目指す方が、セミナーで学んだことを元にした実践的な経験を積むことができます。
インタープリテーションに興味のある方ならどなたでも参加出来ます。(18歳以上)
チーフ・インタープリター・トレーニングセミナー(略称:CITS)
インタープリテーションの実務経験者やITSの修了者を対象にした、インタープリテーションの技術をより深めるための継続教育の機会です。プログラムデザインをメインテーマに、プレゼンテーションの質の向上など、全体的なレベルアップを目指します。
日米インタープリテーション研修会
インタープリテーションのパイオニアであるアメリカ国立公園局(NPS)の協力により、インタープリタートレーニングの専門家や、米国国立公園のスペシャリストをゲストに行われるセミナー。1995年により開催。グランドキャニオン国立公園で開催された第1回(1995年)を皮切りに、ヨセミテ国立公園、エバーグレイズ国立公園、ハーパーズ・フェリー国立歴史公園など様々な場所で実施し来ました。日々変化している、アメリカのインタープリテーションの今を学ぶ絶好の機会です。
研修ディレクター
古瀬 浩史(ふるせ こうじ)
帝京科学大学アニマルサイエンス学科教授。自然教育研究センター(CES)取締役。インタープリテーションの全体計画、人材育成などが主な専門領域。IP協会、CES主催セミナーを始め環境省、国土交通省、都道府県などが主催する各種の研修会等の講師を多数担当。海の環境教育に関するワークショップやサンゴ礁保全のための環境教育活動などにも取り組む。
西村 仁志(にしむらひとし)
環境共育事務所カラーズ代表。広島修道大学人間環境学部教授。自然体験や環境教育を専門とし、ITSの他、各種の研修会講師を多数担当。ヨセミテ国立公園をはじめ国内外のエコツアーの取り組みも行なってきた。著書に「ソーシャル・イノベーションとしての自然学校」(みくに出版)、「ソーシャル・イノベーションが拓く世界」(法律文化社)などがある。
田畑 伊織(たばた いおり)
学生時代から野生動物・鳥類の調査、観察会、子ども自然教室の指導などのボランティア活動に取り組む。現在はCES特別研究員として「都立奥多摩湖畔公園山のふるさと村ビジターセンター」等に携わる他、東京奥多摩をフィールドに、野生鳥獣をテーマにした活動を実践。各地で環境教育活動の企画・運営・指導・指導者養成にあたる。