「インタープリテーション」とは自然や歴史・文化の魅力や価値を紹介し、地域と来訪者を結びつける活動です。自然公園や歴史遺産、観光地、ミュージアムなどで活動するガイドの仕事のなかで必要とされる技法であり、さらに資源の保全や観光の振興にも重要な役割を果たすものとして注目されつつあります。
一般社団法人日本インタープリテーション協会では1991年以来、70回以上にわたって「インタープリター・トレーニング・セミナー(ITS)」を開催し、1,000名以上の修了者を生み出してまいりました。一昨年からは新しい人材育成の指標に基づいた新しい研修セミナーを開講しています。今回は1月の土&日の2日間の日程で「ガイドコース」をオンラインで開講します。
【ITS76G】 2026年1月17日(土)10:00~17:00、1月18日(日)10:00~17:00 (2日間)
*受講にはオンライン会議システムのZoomを使用します。Zoomが利用可能なインターネット接続環境をご用意ください。
*セミナー中、Zoomセッションに加え、別ウィンドウ(ブラウザー)を開いてのコメント記入がありますので、受講にはパソコンをご用意ください。(スマートフォン、タブレット端末での受講はできません)
*このセミナーの事前学習として「インタープリテーション入門」(オンデマンド動画視聴方式)(所要時間約2時間)を位置づけています。こちらは別途申し込んでいただく必要はなく、実施要項のなかでご案内いたします。
*全課程を受講し、課題を達成された方には、修了証とワッペンを授与いたします。

■定員 25名
■講師・スタッフ(順不同):大堀健司(エコツアーふくみみ)、増田由香子(Officeハッピートレイル、獨協大学)、林浩二(NPO法人市民科学研究室)、西村仁志(広島修道大学、日本インタープリテーション協会)、尾崎理恵(東京環境工科専門学校)、佐久間昌孝(日本自然環境専門学校)、真山高士(那須高原自然学校)、村瀬早紀(対馬里山繋営塾)、吉川敦(ホールアース自然学校)
■受講費:28,000円(学生:23,000円)
以下を受講された方は3,000円を割引いたします。
オンラインセミナー「インタープリテーション入門」(2024年5月11日実施済)
オンラインセミナー「インタープリテーション入門」(オンデマンド方式)
※テキスト代(約180ページ、フルカラー)を含みます。
※キャンセルポリシーはこちら
■申し込み
こちらのフォームにご記入、送信ください。
https://forms.gle/QXn3NBQ7sKSGwGsU8

折返し事務局より返信させていただきます。(お時間をいただくことがあります)
本コースの主な内容
講義: 「インタープリテーションとは」
「サム・ハムの4原則(TORE)について」
「問いについて」
「フィードバックについて」
「体験、教材の取り扱い」
実習: 「トークプログラムの計画と実演」(2回行います)
「伝え方の一工夫」
その他、小グループでのディスカッションや、参加、交流の場面があります。

このセミナーの特徴
「ガイド」のためのセミナー
自然公園/エコツアー/歴史遺産/街歩き/ミュージアム/ジオパーク/観光施設など、人々が学びや楽しみに訪れる場所で、自然や歴史、文化の価値、地域資源の魅力を紹介するガイドや、ガイドを目指す方のためのセミナーです。
インタープリテーションの意義やガイドの役割について理解を深めたい方の参加も歓迎します。
「ガイド」と「インタープリテーション」
自然や歴史・文化の魅力を紹介し、地域と来訪者を結びつける活動は「インタープリテーション」と呼ばれます。インタープリテーションは、ガイドの仕事の中でも最も重要なものです。このセミナーでは国内外の研究や実践からフィードバックされた、シンプルで力強い理論に基づいてセミナーを進めます。今回の「ガイドコース」はインタープリテーションを実際に現場で実践するための知識とスキルを身につける内容となっています。
オンライン、ワークショップ・スタイルで実施
今回の「ガイドコース」はオンラインでの実施となります。事前に受講していただく「インタープリテーション入門講座(オンデマンド動画)」や参考資料による学習、そして2日間のZoomセッションなど、オンラインの特性を最大限に活かして構成します。聞くだけのセミナーだけでなく、参加者がトークのプログラム実演を行い、フィードバックを経て、再度計画し向上を図る、ワークショップ型のセミナーです。
●インタープリテーションが役に立つ分野は幅広く、自然や歴史、伝統文化、生活文化、産業など多岐に渡ります。またその舞台も観光、学校、ミュージアムなどのほか、案内説明や体験を提供するあらゆる現場に適用できます。
●これまでに自然公園、ビジターセンター、観光地、歴史遺産、ジオパーク、博物館などでのガイド、通訳案内士の皆さんがこれまで受講されています。
●インタープリテーションはさまざまな資源や遺産を未来に守り伝えたい方々にぜひ習得していただきたいガイド、コミュニケーションの技法です。
●オンラインで、自宅から受講できます。
●カラー写真を含む180ページにもなる、充実した内容のオリジナルテキストブックをお届けします。
●全国各地で活躍する経験豊富なインタープリター達が、講師やファシリテーターとして、みなさんの学びをサポートします。
●解説トークの組み立て方を、実演とフィードバック、練り直し、録画の視聴などを通じて実践的に学ぶことが出来ます。
●講義資料や、皆さんのトーク録画、それぞれのトークへのフィードバックなどの資料は専用WEB上にアップされ、皆さんがいつでも確認できます。
| ▼受講された方々から、こんなフィードバックをいただいています! ①地域おこし協力隊隊員 普段勤務する職場では、日常的にガイドを実施しているスタッフがいないため、今回のセミナーは、とても勉強になりましたし、これから活動していく上での自信にもつながりました。 ②森林インストラクター 参加者の皆さんや講師の先生方からいただいたフィードバックが宝物になりました。今後も削ってみがくことを忘れずに頑張りたいです。多くの仲間と出会えたことにも感謝です。 ③コンサルタント会社社員 円滑で温かみのある進行に、安心して参加することができました。また、有意義で実りが多い研修でした。 ④自然体験活動ボランティア 講義を始め、実践的なトークプログラムの作成やフィードバック、また、いろいろ経験をもつ❝仲間❞との出会い・交流など、とても有意義な時間を過ごすことができました。 ⑤自然学校スタッフ 2日間、大変お世話になりました。学びと気づきのある充実した時間を過ごすことができました。改めて基礎を固めることができ、今後の活動に活かせそうです。 ⑥通訳案内士 2日間とても楽しく学べました。しんどかったですが、集中したこの時間は宝物です。早速現場で生かしたいと思います。 ⑦博物館ガイド 二日間にわたり、大変有意義で学び深い時間をありがとうございました。実践的なワークを通じて、インタープリテーションの考え方をより具体的に体感することができました。 |
このセミナーで達成されないこと
達成されないと思われることも、おことわりしておきたいと思います。
本セミナーを受講されても、凡庸なガイドが一夜にして創造的で個性豊かなガイドに変わったりはしません。そこをめざすのであれば、よりたくさんのプログラムに参加したり、幅広い分野、例えばアート作品や芸能に触れるといった様々な努力が必要です。このセミナーは、インタープリテーションの基本を知り、自身の弱点に気づき、より高みを目指すための基礎づくりに主眼をおいています。(弱点の改善によって飛躍的に向上することはあります)
インタープリター・ガイド・セミナーの位置付け
日本インタープリテーション協会では2020年から2021年にかけて、インタープリテーションの人材育成の抜本的見直しを行いました。今回の「インタープリター・トレーニング・セミナー(ガイドコース)」はこの人材育成の指針、指標に基づいています。当協会のウェブサイトに「これからのインタープリター育成の考え方」を掲載しました。セミナー設計の基本となる整理表などがありますので、ぜひ一度ご確認ください。
「これからのインタープリター育成の考え方」
オンデマンド方式で開講
「インタープリテーション入門」(次回調整中)
https://interpretation.jp/archives/4675
「インタープリテーション全体計画」(次回調整中)
https://interpretation.jp/archives/4678
今後のセミナー開催予定
②ディレクターコース(ITS-D):チームを率いる管理者やプログラム企画者などを対象
③プロデューサーコース(ITS-P):施設や組織のマネージメント担当者を対象
■最新情報は
日本インタープリテーション協会: https://interpretation.jp/
日本インタープリテーション協会Facebookページ: https://www.facebook.com/interpretation.jp
■お問い合わせ:e-mail : aij(アットマーク)interpretation.jp

